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父が逝きました

今日、父のお骨が家に1週間ぶりで戻りました。

お通夜も告別式も、思いがけずたくさんの方々がお見え下さり、
父をにぎやかに送ってくださいました。
身内だけの小さな会葬になると思っていたので、
本当に本当にありがたいことでした。
たつの会からもお花を頂戴し、姉妹弟子もかけつけてくれました。
師匠の孫のTっ君まで来てくれて、
父のために小さい手をあわせてくれました。
子供が大好きだった父への、一番の供養だったと感謝いっぱいです。
とても、いいお葬式でした。

両親は5年前に離婚しまして、
父はネコ2匹と実家に暮らしておりました。
私は母と弟と3人暮らし。
といっても、自転車で10分ほどで行ける所で、
弟は父の運送会社で働いているし、
私も父の仕事の書類を手伝ったりもしていたので、
なにかと行き来はありました。
でも、最後に会ったのは、先月。
電話で話したのも、2週間前。
先月末は父の誕生日で、本当なら週末に
ごはんでも食べるところでしたが、出張先からメロンを贈ったきり。
その後、恋人にふられたりして、
なんとなく会いづらくて、実家に行きそびれたまま、
逝かれてしまいました。
土日をはさんだせいで、発見に40時間もかかってしまいました。

思えば今年は不思議な年でした。
ずーーーっと咲かなかった父の桜が、今年になって咲いたり。
50年ぶりに中学の同窓会の連絡があったり。
なんだか、花道をお膳立てしてもらっていたような気さえします。
会社も昨年2代目に継いでもらって、安心して。
でも自分も現役でトラックに乗り続け、
病院ではなく、自宅の、毎日座っていた座椅子で死んだ父。
これ以上ないくらい、幸せで、かっこいい幕引きだったと思います。


でも。
やっぱり、私は、もっと長生きしてほしかったです。
もっともっと、私は。


あんなにうれしそうに電話に出てくれるなら、
毎日電話すればよかった。
会いに行けばよかった。
せめて早く、父を迎えに行ってあげられたら。
言い出せばきりがないことは、わかっているけれど、
後悔ばかりで、心臓が痛い。


でも、5月ごろだったでしょうか。
実家に行ったときに父が言ったのです。

「俺の人生、悪かぁなかった!」


この言葉を聞いておけて、本当によかった。
「俺の人生、悪かぁなかった!」
そう言って、自宅で死ねた父。
かっこいいなあ。
かっこいいよ。
私たちは、まだ、悲しくて、淋しくて、悔しくて、涙が出るけど、
もう少ししたら、穏やかに父のことを思い出せる日がくると思います。

それまで、まだ泣いててもいいよね?

by mew2_fish | 2008-08-30 23:59 | つれづれ

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