夕月船頭、いったん卒業

こうみゆうです。
結局、東京は雪は降らなかったですね。

さて、昨日無事に「たつの会」が終わりました。
今回は2/3が衣裳付きということもあり、
撤収時間までに終わるのか?と内心心配だったんですけどね(笑)
師匠と賛助の寿太一郎さん、達也先生、吉優人さんの、
『松の緑』4流派版で開会です。
同じ踊りでも流派が違うと、こんなに違うものなんですね~~
しかも踊り手は一流所ですからね!
贅沢♪♪

自分の出番は6時すぎでしたので、4時ごろから支度開始。
いつものことですが!
支度中にほかの人のが見られないのがホントに悔しいんです!
後ろ髪ひかれながら楽屋に戻り、ユンケル飲んで支度です・・・
第一部に出演したN美に付き人をお願いしました。
今回は素踊り。
男性の場合は紋付き袴ですが、女性は化粧もして前割れの鬘に帯は後見結びです。
まず顔師さんに化粧をしてもらいます。

顔師さん 「船頭か~どんな眉がいい?」
私     「と、いいますと」
顔師さん 「前割れだけど、スッとした眉でキレイ系でもいけるし、
       ちょっときりっと男っぽく強くもできるよ」
私     「えーそーですか(よくわからない)えっと、おまかせします」
顔師さん 「衣裳によるかな、おーい夕月の衣裳ってどんなのー??
       あ、それね、わかった、じゃあコレしかない」

で、描いてもらったのがこの顔です。
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男前でしょー♪
けっこう評判がよかったんですよー♪
まだ頭のってないですけど。

顔の後は衣裳さんに衣裳を着せてもらいます。
実は去年、師匠が全員分の衣裳を決めてきたときに撮った写真があったんですが
私は本番のお楽しみで、見ないでおいたんですよね(笑)
だって、その方が自分を盛り上げられるでしょ♪
でも、アレヨアレヨと着せられてしまって、裾模様があまり見れなかった・・・
どうやら細かい波の模様があったみたいですが。
自分で見える範囲は真っ白でした(笑)
帯は亀甲みたいな模様と波模様と候補が2つあったみたいですが、
衣裳さんが「う~~ん、やっぱりこっちだな!」と選んでくださったのは波模様。
やっぱり船頭ですしね♪
で、帯は後見結び。
ところが締めてくれたのが、どうやら新人?の人だったらしく、
帯の上部がギューっと締まって、く、苦しいかも・・・
で、どうやら結ぶのに長さが足りなかったらしく、上の人に
「それじゃ短いよ、長さ出さないと」と言われて彼女がとった行動は、
長さを出すために、ギュギューっと!締め上げたのでした・・・
もちろん上の人が「それじゃ苦しいに決まってるだろ!」と止めてくれ、
最終的にきれいに締めなおしてくださいました(爆笑)
それとやっぱり衣裳さんの判断で、後見結びにする抱え帯を免除♪
抱え帯してると足が上がりにくいんです。
手ぬぐいもワガママを言ってアイロンをかけてもらい、衣裳終了です。
で、最後に鬘。
鬘さんも「うん、似合う」と太鼓判♪
完成形がコレ。
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うーん、自分でもいい男だ!(爆笑)
これで多少ヘマしても、プラマイゼロでいける!
スタッフさんに感謝です。

支度が終わったので、N美と下手袖へ向かいます。
ちょうど名披露目の幸薫さんが『扇獅子』を踊っていました。
なつかし~~い・・・私も4年前に『扇獅子』で名披露目だったんです。
しかし、なんつー美人じゃ!
N美と袖でうっとりです。
幸薫さんの後は同じく名披露目、幸駒さんの『藤娘』
大道具の藤が!藤の花いっこの大きさが半端じゃないのです(笑)

N美 「きれ~~い!いいなぁいいなぁ」

N美はずーっと『藤娘』にあこがれていたんですって。

私  「んじゃ、お金ためて、名前とって、名披露目で踊ればいいじゃん」
N美 「うん!やりたい」

かわいいなぁ(笑)
N美は今回『まかしょ』を踊ったんですが、これがもう!
ほんとにお世辞抜きで、すばらしかった。
幸雅さんと見てたんですが、
「なんだこの余裕は」
「なんだこの演技力は」
二人で追いつかれることの危機感を覚えたくらいでして(笑)
やっぱり去年の受験勉強で、ものすごい成長を遂げたんですね。
がんばって、すばらしい『藤娘』を踊って欲しいです。
幸駒さんもほんとにかわいらしい『藤娘』でした。
途中衣裳替えがあったんですが、私たちは袖にいた特権で一部始終を目の当たりに!
衣裳さん、顔師さん、鬘さん、後見さん、6人がかりで着せ替え!
千手観音のように、あちこちから手が伸びて幸駒さんを直していきます!
神業を見ました・・・

さ、次は私の出番。
大道具にたくさんの葦が出て、上手に舟が出ます。
またまた後見の達也先生や狂言方の小川さんたちが、
「他人の舟だねー」「見習い船頭だー」とか冗談言って笑かしてくれます。
そしてチカラの出る呪文を唱え。
自分のお稽古を信じ。
自分の踊りをお客さんとともに楽しめるように。
柝が鳴り、光のほうへ・・・

不思議でした。
緊張がほとんどなかった。
すごく、客席がちゃんと見え、自分の踊りが向こうに届くのを待てる。
待てる余裕がありました。
『扇獅子』のときも、『二人椀久』のときも、
バタバタしてしまった自分が悔しかったけれど、
今回はそれがなかった。
そして、すごく舞台を楽しめました。
『二人椀久』のときも楽しく踊れたけれど、
今から思うと、自分だけ、だったような感覚がします。
今回はもうちょっと冷静に楽しめたかなぁ。
お客さんに、この踊りの楽しさを伝えている、という楽しさ。
うん。
稽古のときよりも、本番が一番よかった、と思います。
もちろん、もっとこうしたかった、という箇所はありますよ(笑)
でも・・・それよりも楽しかったな♪

ああ、終わってしまった。
『夕月船頭』、楽しかったな。
前にも書きましたけど、もっと前にお稽古したときは、
すごく苦手な踊りだったはずなのに、とても楽しめました。
それが伝わったのか、見てくれた友人やハハからは
「楽しそうだった」という感想と、
「年々うまくなっている」というとってもうれしい言葉をいただきました。
ああもぉ、またがんばろう!
この『夕月船頭』をつぎの踊りに生かせるように。
『夕月船頭』は、ここでいったん卒業です。

応援してくださったみなさま、ありがとうございました。

終わった後はもちろん、みんなで打ち上げして帰りました♪
さ、次はナニをおどろっかなー
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by mew2_fish | 2008-01-21 21:36 | お稽古

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